統合失調症について
「誰かに見られている気がする」「声が聞こえる」「考えがまとまらない」
——こうした症状に心当たりがある方は、統合失調症という病気の可能性があります。
統合失調症は、脳の働きのバランスが乱れることによって、現実とのつながりが一時的に不安定になる心の病気です。
決して「性格」や「育ち」のせいではありません。
主な症状には、以下のようなものがあります:
- 誰かに監視されていると感じる(被害妄想)
- 実際には存在しない声が聞こえる(幻聴)
- 考えがまとまらず、会話がわかりにくくなる
- 感情が乏しくなったり、無気力になる
これらの症状は、「陽性症状」「陰性症状」「認知機能の変化」などに分かれて現れます。
初期には「なんとなく様子がおかしい」「引きこもりがち」といった形で気づかれることもあります。
治療について
統合失調症は、適切な治療によって回復し、社会での生活を取り戻すことが可能です。
当院では以下のようなサポートを行っています:
- お薬(抗精神病薬)による症状の安定
- カウンセリング・心理教育による理解の促進
- 必要に応じた生活支援・福祉サービスとの連携
回復には時間と周囲の理解が必要です。ご本人だけでなく、ご家族のサポートも含めて、一緒に進んでいけるようお手伝いいたします。
「なんとなく様子が変だな」「話が通じないと感じる」
そんなときは、早めの相談が回復への近道です。
どんな小さな違和感でも構いません。お気軽にご相談ください。